IDEA

あなたのいない人生は、とても長い。 と、ともに。

ティーアテンダント協会代表
有澤 淳子
テーブルに座るとお茶が出てくる家庭に育ち、幼少期から日本茶を嗜む。紅茶教室に通いはじめたことを機に紅茶教室開業を目指す。2010年 「100人の幸せよりあなた1人の幸せ」をモットーに、マンツーマンの紅茶教室を開業。その後、教室を開きたい方、紅茶でビジネスを志す方の力になるために協会を設立。これまで11,880時間、マンツーマンでお客様に寄り添う。企業や学校でのティーレッスンも好評。卒業生の中から続々と起業家が誕生。夢は「自分にはムリかもしれない。」と思う人をゼロにすること。やりたいことをカタチに変える人たちで溢れる社会、それを応援し合える社会を実現したい。

──現在考えられているアイデアとその目的はどのようなものでしょうか?

ビジネスのタイトルはあなたのいない人生は、とても長い。 と、ともに。。キャッチフレーズは人生の地図が大きく変わったとき、その先の物語を一緒に考えてゆくコミュニティです。大切な人が重い病気を患ったり、大切な人を亡くしたりと、人生の地図が大きく変化し、生き苦しさを抱える人が、同じ様な経験をした人たちの物語を通して、これから先の新たな物語を見つけていく支援を行うプロジェクトです。

 

──具体的にはどのようなことを計画されているのでしょうか?

大切な人を亡くしたり、亡くすかもしれない状況など、人生の地図が大きく変わった人たちが、「ほかの人はどうしたのだろう?」「この先、自分はどんな道を歩むのだろう?」と思ったときに、手がかりになる同じような経験をした方たちの物語を提供します。更に、自分の人生を前に進めようとしたときに、その先の物語をつくる支援、自身の物語を誰かのためにのこす支援をします。

 

──アイデアの特徴を3つ上げるとしたら、どんなところでしょうか?

1つ目は、「ケアする側、ケアされる側という境界をなくす、相互的なかかわり方です。
人の心はその都度、違います。遺族だから必ずしもケアされる側として固定されるのではなく、その時の心情に応じて、支援する側になったり、支援される側になったりと、相互的な関わりを通して前に進む手がかりを見つけていきます。

2つ目は、「関わり方を自分で選べることです。
触れられたくないけれど、悩みを解決したい時には、同じような境遇の物語を読む。話が聞きたい、聞いて欲しい時には、わかち合う場に参加する。このように状況にあわせて関わり方を選べるようにしています。更に、自分の経験を役立てたいときは、メディアへの寄稿やメンターとして関われる場を提供します。そして、その先の新しい物語を起業という形で描きたい方にはその支援を提供します。

3つ目は、「誰もが関われる機会の提供」です。
誰にでも訪れることだからこそ、このような状況に苦しむ方を支援したいという方が関われる機会を提供します。

     

    ──なぜこのビジネスアイデアを実現したいと思うようになったのでしょうか?

    ビジネスパートナーが余命を宣告され、常に死と向き合う日々に変わりました。「誰かの役に立つかもしれない」と彼の治療状況をSNSで発信し始めると、様々な応援メッセージが寄せられました。頂いたメッセージのやり取りを通して、この方たちが、大切な人を失い苦しんでいることを知りました。「生きる意味がわからない」 これまで、「少しでも長く生きられるように」と看病し、生きることがどれほど難しく、どれほど尊いかを痛感している彼女たちが自分が生きることに苦しんでいました。彼女たちが安心して話せる場を創りたい。更に、自分の経験をリソースに変えて、その先の物語を描けるような場を創りたいと考えるようになりました。

     

    ──なぜこのアイデアが今必要だと考えているのですか?

    誰にも一度は訪れる大切な人の死。日常が壊れるのはいつも突然です。自分の人生の地図が大きく変わった時、私たちは喪失感や後悔を抱えたままどう生きていけば良いのでしょうか。今はグリーフケアやカウンセリングケアがありますが、実際に参加しなければケアは受けられません。もっと手軽に関われる場が必要です。そして、失意の中、私を応援してくれた方々のように、一方的にケアされる場だけでなく、相互的に関われることで、自分らしく過ごしていける人たちの力になると思います。

     

    ──アクセラレータープログラムに参加した時点での課題意識と、参加した上での成果はどのようなものだったでしょうか?

    開始時点においては、具体的な実現方法とマネタイズのポイントが見つからず、「あったらいいけど、ビジネスとして維持するのは難しい。」という状況でした。その状況から、私の強みや経験を結びつけていただき、想像したこともなかったメディアを創ることにたどりつきました。メディアをきっかけにコミュニティ運営をしながら、これまで私がしてきたメンタリングや起業支援という形になりました。また、世界観に適した表現をとても親身にフォローしてくださり、自分一人では決して見つからなかった素敵な言葉がたくさん見つかりました。

     

    ──アイデアの実現に向けて、これからの展望をお聞かせください。

      人生の地図が大きく変わった方が、「この先どうなるのだろう?」、「ほかの人はどうしたのだろう?」と思った時に、同じような経験をした方の物語を知ることで、その先の物語をつくる支援をします。そして、その先の物語を考えたい方に向けて、以下の支援を行います。

      • 同じような経験をした方の物語を閲覧できる音声メディアとWEBメディアの提供
      • 分かち合える会を提供
      • 自身の物語を届けたい、残したい方への動画制作や書籍化を支援
      • 自身の経験を活かし、同じような境遇にいる方のメンターとして関われる様な仕組づくり
      • その先の物語をつくりたい方への起業支援

      その時の状態に応じて、その先の物語をつくるための関わり方を自由に決められるコミュニティを運営していきます。そして、どのような経験であっても誰かのために、自分らしく過ごすために活かせるかということを広めていきたいです。

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