IDEA

Happy拡散

株式会社Confiance 代表取締役社長
大森 勇志
2008年同志社大学在学中に代表に就任する。2018年業績不振により当時行っていた事業を全て閉鎖し、自分以外のスタッフが全員退職する。時々痛い目にあうことがあったとしても、疑うより信頼しきる人生のほうが豊かな人生を歩めると思い、2019年7月社名を株式会社Confiance(フランス語で信頼)に名称変更。2019年11月より再スタートを切った。

──現在考えられているビジネスとその目的はどのようなものでしょうか?

ビジネスのタイトルは「Happy拡散」。キャッチフレーズは「豊潤フルーツで笑顔広がる果物語」です。一人ひとりが素直な心で仕事に取り組み、それを仲間同士が信じることで、その空気がお客さん、そして地域社会に広がって、売り手・買い手・世間の三方良しの商いが実現できることを証明したいと考えています。事業を通して、Happyだと感じる人の輪を少しずつ広げていきます。

 

──具体的な事業としてはどのようなことを計画されているのでしょうか?

美味しいものを頬張っている時間こそが、提供していきたいHappyを一番表現できると考え、最初の事業はフルーツパフェ店舗から始めていきます。パフェなどの甘いものが好きという人は「美味しいものを食べて幸せな気持ちになりたい」「接客も含めて楽しい時間を過ごしたい」といった期待を持っています。豊潤フルーツたっぷりの美味しいパフェと店内でのあたたかい体験を通じて、喜んでいただくだけでなく、より心に残る時間を提供したいと思います。

 

──ビジネスアイデアの特徴を3つ上げるとしたら、どんなところでしょうか?

1つ目は、あたたかい気持ちになる空間を提供することです。私たちは素直なまま活き活きと働ける環境づくりを大切にしています。来店された方がいつまでも居たくなるようなあたたかい空気を作り出していきます。

2つ目は、産地直送の豊潤フルーツです。和歌山県紀の川市の観音山フルーツガーデンから果物を直送。ぎりぎりまで実った状態で熟したフルーツを収穫翌日に提供するため、フルーツ本来の旨味に驚かれるはずです。

3つ目は、Happyおくりです。お客様にはたっぷりのフルーツと、フルーツの甘みを邪魔しないアイスと生クリームで仕上げたパフェ。そして、お客様を喜ばせることに生きがいを感じるスタッフの接客でHappyな気持ちを提供します。それをさらにお客様の大切な方へ伝える仕掛けにより、Happyな気持ちが伝播していくことを目指しています。

 

──なぜこのビジネスアイデアを実現したいと思うようになったのでしょうか?

活き活きと働く人を増やし、その輪を拡げることで一人ぼっちをなくしたいと願っています。日本では自ら命を落とす決断をする人があまりにも多いです。そんな中、私の身近な人もその一人となりました。それから私は「お金で救える命がある」「ひとりぼっちだと極端な結論を出してしまう」と気付き、まずは弊社のスタッフを心からHappyにしたいと思いました。活き活きと働くことにより能動的になって生産性も上がり、きちんと利益も出す。さらに、利益は仲間の輪を広げていくことに使おうと考えるようになりました。

──なぜこのビジネスが今必要だと考えているのですか?

これからの時代、自分の人生を自分で決めていく必要があるでしょう。移り変わりの早い現代社会において、企業の盛衰もスパンが短くなり、終身雇用が都市伝説になろうとしています。目的をぶらさずに事業を柔軟に変化させられる企業は生き残り、事業自体に固執している企業は疲弊し衰退していくはずです。「正社員は安泰なんて時代はもう終わりそうだ」「自分はどうしたらいいのか」という不安が社会に溢れているように思います。この不安こそが私たちのビジネスが応えたい社会的ニーズです。着飾っている個々人ではなく、素直な状態で活躍できる場所を一緒に探したいのです。

 

──アクセラレータープログラムに参加した時点での課題意識と、参加した上での成果はどのようなものだったでしょうか?
開始時は、活き活きと働くことに必要なのは責任を伴った「選択の自由」であり、会社としてもスタッフ一人ひとりが全ての採択権を持っている状態にしなければならないという固定観念が私にありました。

本プログラムでは「組織内部の構造や仕組みは白紙にして、目的に徹底的に向き合う必要性」を学ぶことができ、またスタッフもその課題に対して徹底的に考えてくれたので、自分たちが目指すべき目的がよりはっきりと決まりました。

一度目的が定まると、目的に対して最適な手法を探っていけばよいため、会社としても視野が広がり選択肢が増えたように思います。

 

──ビジネスアイデアの実現に向けて、これからの展望をお聞かせください。

1年以内に拠点を3つ立ち上げたいと考えています。「一人ひとりの素直な心を信じることで、三方良しの商いを実現する」ということが私たちの目的です。私たちは、息苦しく働いている将来的な仲間候補が日本全国にたくさんいることを知っています。その方たちに素直なまま働けることを伝えるために、まずは私たちが体現しなければなりません。そのための拠点を様々な形態で3つつくっていきます。そして素直な心を信じることときちんと利益を上げられることは両立するということを1年以内に証明して、次の仲間を増やしていきたいと思っています。

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