IDEA

経営者・管理職・人事部門のための”人”に関する伴走支援プログラム

ひかりゆとりゆたか
やまもと みつひろ
大学卒業後、NPO法人カタリバの職員として勤務。
株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)創立メンバーが立ち上げた人材系スタートアップ企業にて、イベント企画運営・人材紹介事業の立ち上げに関わる。
インターネット広告代理店では人事として新卒採用のプロジェクトを経験、また役員直下で社内の教育施策・モチベーション向上の施策を提案・実行。
それらの功績が認められ、中国・上海へ海外駐在員として勤務、海外営業に従事。
KDDI、博報堂DYMPのジョイントベンチャー企業にて人事システムの構築、勤怠・給与などの労務業務、BCPやISMSなどの総務業務に従事。
スマホゲーム企業にて、人事部門の立ち上げ責任者として採用、研修、労務、人事制度・規程構築等に従事。
現在は個人事業主として人事・採用支援、HP制作、カウンセリング、講座・セミナー運営、事務局運営など幅広く業務を行う。
国家資格キャリアコンサルタント、米国CCE Inc. 認定GCDF-Japanキャリアカウンセラー、米国Ehama Institute認定First Peace Circle シードプランター。

──現在考えられているビジネスとその目的はどのようなものでしょうか?

新しく取り組んでいるビジネスは「企業・組織内の”人”に関する伴走支援プログラム」です。組織内の人に関する様々な悩み、課題、問題を感じている方が多いと思いますが、その部分を支援するプログラムで、経営者や役員、管理職、メンバー、人事部門、内定者など、組織内のあらゆる個人の内面、及び人と人の関係性に着目した組織開発、人材育成プログラムです。

 

──具体的な事業としてはどのようなことを計画されているのでしょうか?

具体的な事業としては3つあります。①「1on1を通じた人材育成、経営支援」、②「経験学習・観察学習をベースにしたリーダー・マネジメント支援」、③「対話をベースにしたチームビルディング・合宿研修」です。

①「1on1を通じた人材育成、経営支援」は対象の方と私が1対1で定期的に会話を重ねながら、その方の日々の業務、人間関係、ご自身のこと、人生のことを対話しながら振り返り、気づきを得ていく、というプロセスを重ねていくものです。

②「経験学習・観察学習をベースにしたリーダー・マネジメント支援」は組織行動学者のコルブ氏が提唱した経験学習サイクル(経験を振り返り、学び・成長するためのフレームワーク)、並びにその経験学習を私が独自に改良・発展させた観察学習をベースにして、リーダーやマネージャーを育成して、チーム・組織のパフォーマンスを上げていく支援策です。

③「対話をベースにしたチームビルディング・合宿研修」はチームメンバーや社員同士が対話を通じて自己理解・他者理解を促進し、関係の質を向上していく支援策です。特に人間生活のベースになる「聴く」「観る」「話す」を丁寧に扱っていきます。(合宿研修の場合は日常から離れて自然豊かなところで実施します)

 

──ビジネスアイデアの特徴を3つ上げるとしたら、どんなところでしょうか?

上記3つの具体的な事業の特徴をあげますと、1つ目は「人間個人一人ひとり、そして、個々人の内面に焦点を当てている」ということです。

会社や組織というのは複数の人が集まって形成されていて、個々人が集っているからこそ成り立っているものです。その一人ひとりのパフォーマンスによって、組織のパフォーマンスは変わります。そして個人の内面の状態が一人ひとりのパフォーマンスに影響し、周りの関係者など、全体に影響していきます。人それぞれ、育ってきた環境や考え方、価値観、特徴は異なりますので、一人ひとりにフォーカスを当てて進めていきます。

2つ目は1つ目のことを少し違う角度で表現するものでもありますが、「”見る・置いておく”ということに焦点を当てている」ということです。上記で一人ひとりの内面の状態が全体に影響しているとお伝えしましたが、その影響部分や大元の状態というのは実は本人が無自覚だったり、目に見えない領域だったりします。これはこれまでの学校教育や研修などではあまり扱って来なかった領域で、かつ、触れていないので、最初はなかなか扱えなかったり、実感値での成果を感じにくいところでもあります。「自分が実際には何をやっているのか、何が起こっているのか、どういう結果・影響を及ぼしているか」などをゆっくり丁寧に見ていくこと、そして、すぐに結論を出さず、着地に持っていこうとせず、「置いておく」というプロセスを歩みます。

3つ目は上記①〜③の事業は全て「関係性の土台」「個々人の土台」となるものなので、「ビジネス、リーダーシップ、マネジメント、採用、離職・休職対策など事業の全てのことに応用ができ、影響がある」ということです。逆に言えば、今の企業や組織はこの部分を丁寧に扱っていないが故に、色々な諸問題が発生しているとも言えます。日々の行動・言動、一挙手一投足を見て、気づいていくこと。自分のことが見えて、分かれば、何をすればいいか、どうすればいいかが分かり、結果的に変化していきます。そのプロセスに伴走していきます。

 

──なぜこのビジネスアイデアを実現したいと思うようになったのでしょうか?

世の中では新しいものがたくさん創出されたり、色々な講座や学問があるのにも関わらず、なぜ争いや対立、分断は絶えず、平和や安心にならないのだろうと小さい頃から思っていて、人生の大部分をかけて、体験・実験・研究を重ねてきて、少しずつ見えてきたものがあり、それを分かちあって行きたいと思うようになりました。私が行っているものは「こうすれば正解」というものではなく、人間一人ひとりは全員違いますし、やりとりするタイミングによっても違うので、その都度、そのタイミングの状況や状態を見て試行錯誤していくものなので、多くの組織に提供できるものではないですが、ご縁のある方々や組織をサポートしていきたいと思っています。

 

──なぜこのビジネスが今必要だと考えているのですか?

社会や世界を見ると、国家間、組織間、人間間の戦争・紛争・対立・分断は無くなったことがなく、環境破壊はエスカレートし、うつ病や自殺なども増加傾向にあるのが現代社会の実状です。企業では、業績や企業存続、日々の業務に意識が向きすぎるが故に、人の行動や言動、さらには内面の部分は後回しになっており、また集合研修やセミナー受講などは根本的な変化に繋がっておらず、結果として不本意な現実を繰り返しています。

人の内面の部分は数値に表しにくく、本質的なものは即効性や急速な変化は起こりづらく、また無意識に避け、見てみぬふりをしてしまうものです。その結果として個人や組織全体のパフォーマンスが上がらない状態になったり、人に関する様々な問題・課題が発生したりしているのだろうと思います。企業・組織は人が運営するものなので、人を丁寧に扱っていかなければなりません。この人の深層の部分を丁寧に見ていくことで、あらゆる諸問題が問題ではなくなっていくのだろうと思います。時間がかかるものではありますが、地道にコツコツ色々な方々と関わっていきたいです。

 

──アクセラレータープログラムに参加した時点での課題意識と、参加した上での成果はどのようなものだったでしょうか?

私はこれまであらゆる心に関する学びに触れ、研究を重ねていったとき、2つの難しさに直面しました。1つは、言語で表せられない領域に入ってきて、人に伝えるのが難しい、ということ。2つ目は、見えてきたものを事業化・プログラム化することが難しい、ということでした。

本プログラムを通して、プロデューサーの皆様のサポートやアドバイス、そして毎回宿題をいただくことで、真剣に自分の内側に向き合う機会を得て、本ページで書かせていただいたようなものを表すことができました。こうして各種プログラムを具体的に、本格的にスタートしていく足がかりをいただけたことに感謝しています。

 

──ビジネスアイデアの実現に向けて、これからの展望をお聞かせください。

ここ最近、色々な経営者や管理職、人事部門の方と話をしますが、「人」に関すること、「自分自身」に関することで色々悩んでいらっしゃるな、ということを改めて感じています。この世界はあらゆるものとの関係性でできていて、相互作用・相互影響の中で生きていると思います。その部分を見ていくことこそ、人間が為すことの中で最も大切なことなのだろうと思いますが、それが為されていない、その結果が今の世界、今の日常なのだろうと思います。

私自身、自分の内側の葛藤や痛みを外側に暴発したことにより、人間関係が破断・分断するという後悔してもしきれない体験を過去にしてきました。その体験を見ていくプロセスの中から、そして同じように人生で色々な体験をしている方の話を聴く中から、このビジネスアイデアは生まれました。

これからの展望として私は今後も一人でも多くの方と会話をする時間を作り、対話をしながら試行錯誤し、そのやりとりの中から何か私がお力になれる部分があれば、お力になりたいと思っております。

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