IDEA

Katharsis project

京都大学4回生
山本 周雅
京都大学総合人間学部4回生。2019年語り×BAR Katharsisを開業後、2020年3月株式会社カタルシスの代表取締役に就任。京大起業部の部長も務める。
  • アイデア
    進捗①

2020年03月31日更新

──現在考えられているビジネスとその目的はどのようなものでしょうか?

ビジネスのタイトルは「Katharsis project」。キャッチフレーズは「『カタルシス』する経験を。」です。

『Katharsis project』は、固定観念やモヤモヤ、閉塞感で見える世界が狭くなってしまっている人や団体にモヤモヤがパッと晴れる体験(カタルシス)』を通し、見えていなかった可能性と未来につながる道標を提供するプロジェクトです。

 

──具体的な事業としてはどのようなことを計画されているのでしょうか?

主な顧客は、固定観念やモヤモヤ、閉塞感で見える世界が狭くなってしまっている人や団体です。人に関しては、主に就職活動前後で自身の行く末に疑問を持っているワカモノ。団体に関しては固定観念に囚われアイデア創出等に一種の閉塞感を抱えている企業・団体をメインターゲットにしています。その両者の悩みを一気にカタルシスする機会や体験を提供していきたいと思っています。

 

──ビジネスアイデアの特徴を3つ上げるとしたら、どんなところでしょうか?

1つ目は、語り×BAR Katharsis。「語りでカタルシスを体験する」をコンセプトに、自分の中のモヤモヤや価値観、想いを語り合えるBARを提供しています。イベントや仕掛けを通してラフで自由な雰囲気をつくり、来ている人の垣根を超えていきます。ここがファーストステップです。

2つ目は、Katharsis Spes(カタルシス スペース)。カタルシスの昼間の時間を通じて、ワカモノたちの可能性を広げるために、様々な世界の入り口を可視化し、自分で表現できる空間として提供します。溜まり場、ブース、1日店長などコンテンツ豊富な場です。

3つ目は、Cocre(コクレ)。カタルシスが抱えている向上意欲が高く、なにかを成し遂げる体験をしたいと考えるワカモノと、アイデア創出等に一種の閉塞感を抱えている企業・団体が、未来に望まれる商品を共創する機会を提供するサービスです。

 

──なぜこのビジネスアイデアを実現したいと思うようになったのでしょうか?

ワカモノの大多数は、将来を決める機会が就職活動に限られていたり、様々な世界や生き方を知るチャンスがありません。

1年間、語り×BAR Katharsisの代表として学生を見てきて、将来の不安を持っている学生が予想以上に多いことに気がつきました。自分で生きていくことが求められる個人の自由がある世の中で、自由と個人の不安との大きなギャップを発見し、現在そのギャップを埋めるために、就活のみに偏りすぎている現状を発見しました。盲目的に就活で将来像を描くのではなく、それ以外の世界や生き方を知り、より多くの選択肢を持って、より良い人生を送って欲しいと考えています。この現状をワカモノだけでなく世の中も巻き込んで変えていこうと目論んでいます。

 

──なぜこのビジネスが今必要だと考えているのですか?

ワカモノは将来を自分で決定することに悩みを持っていますが、社会からは自分で人生を決めることが求められ、そこに大きな隔たりがあるように思います。その人生の方向性を決めるタイミングとして就職活動がありますが、離職率が高く、幸福度が低い現実が続いています。この就活偏重な世の中に対し、ワカモノにもっといろんな選択肢があることを知ってもらい、世に羽ばたいてもらうことはワカモノにも社会にも大きな良い影響があるものだと信じています。

 

──アクセラレータープログラムに参加した時点での課題意識と、参加した上での成果はどのようなものだったでしょうか?

本プログラム開始時点においては、語り×BAR Katharsisから次のフェーズにどう移っていくか、かなり不安定なところがありました。メンバーの事業に対する理解の統一、「語り」という曖昧なものに対する認識の差、外部に対する告知・広報・ブランディングの仕方などなど。本プログラムが進むにつれ、それらの見えていた問題だけでなく、内部だけでは見えていなかった問題が浮き彫りになり、課題を通してはっきり見えてくるようになりました。そして、進むべき方針がまだざっくりではありますが定まりました。

 

──ビジネスアイデアの実現に向けて、これからの展望をお聞かせください。

今理想としている場を現実に落とし込んでいきたいと考えています。

3月から本格始動していくことも決まり、大まかな枠はでき上がったので、それを現実の空間やサービスに反映し、継続できる仕組みを試行錯誤しつつ作っていきます。ただ、『モヤモヤを語りでカタルシスする場や世界のいろんな入り口を知れる場や道標となる機会を提供すること』は、我々だけでできることではなく様々な方、団体・企業さんの協力が必要でありますので、理念や思いに共感し、ご協力いただける方を募集しています。

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