〜「コロナ禍で加速したパラダイムシフト」を通して⾒つめ直す⾃分らしい私たちの 新たな価値創造〜 9/22オンライン開催 第1回KOIN塾 開催レポート
1 年半以上にもわたって続くコロナ禍の中で、ますます先⾏きが⾒えない時代に現実的な不安を抱えながら働き⽅や⽣き⽅を考え直す機会が増えています。社会や環境の⼤きな変化に直⾯したとき、どうしても⾃分の外側で起こることに左右されたり翻弄されたりしてしまうことが多いのではないでしょうか。時代の変化や社会の流れを捉えながらも、⾃分⾃⾝の内⾯を深く掘り下げることで望む⽅向に踏み出し、新しい希望を仲間とともに創っていく。
そんな対話を通した学びの場、KOIN塾がスタートしました。
KOIN 塾の場づくりを担うのは、well-being な社会の実現を⽬指して⼦育て中のお⺟さんたちと地域で活動している(⼀社)my turn。出産を経てこれまでのキャリアの活かし⽅に悩んだ⾃⾝の経験からmy turn を⽴ち上げ、「⾃分を活かして⽣きる」をコンセプトに、新しいコミュニティのカタチを創造するコミュニティデザイナー・代表理事の杉原恵さん、⻑くファッション業界で働く中で“⼤量⽣産・⼤量消費”の社会に違和感を抱き、まちづくりにワークシフトした経験をもつディレクター・理事の福冨雅之さんが全7 回の塾に伴⾛します。
オープニング後の冒頭で、my turn の活動紹介をした上で杉原さんから「今回新しく出会う⼈たちと、講師と参加者で分け隔てなく仲間になりながら新しい価値を創造するコミュニティを⼀緒につくっていきたい」という呼びかけがあり、⼀気に温かい雰囲気に包まれながら、今回集まった参加者の⾃⼰紹介チェックインが始まりました。
参加者の皆さんに共通していたのは、「新しい感覚・価値観を取り⼊れたい」「⾃分の中の引き出しを増やしていきたい」という想い。個⼈事業主や開業準備中の⽅、⾃分の得意を活かした教室や場づくり、PTA 活動から⾏政職・専⾨職の⽅まで業種は様々。これから事業を拡⼤しようとしている⽅、退職後の⽣き⽅を考え始めた⽅などライフステージも多様なメンバーが集まっていることに、皆さんのワクワク感も⾼まります。
これからの対話の場をともにする仲間の想いがシェアされた後は、福冨さんによる今回のメイン講義「コロナ禍で加速したパラダイムシフト」がスタート。社会の変化を知って⾃問しながら周囲とどう関係性を創造していくかという問いかけとともに、講義に臨む3つの視点が提⽰されました。
①⼼持ち:「いま」をそのまま受け⼊れることから始める
②態度:新しさを取り⼊れる柔軟性をもつこと
③⾏動:⾃ら機会を創り出し、⾏動しながら⾃⾝を成⻑させていく
講義の中では、環境と社会に焦点を当てた上で時代の変化とそれに伴う価値観の変容についてお話が展開していきました。経済成⻑だけを重視した私たちのライフスタイルが地球資源や環境そして⼈間も含む⽣態系全体に多⼤な影響を及ぼしているという事実、また経済と消費のあり⽅として産業⾰命が起こった1750 年にまで遡りながら、現在特にヨーロッパで提唱されている「エシカル消費」を軸に、「サステナビリティ(持続可能性)」からさらに進んだ「リジェネラティブ(再⽣)」という考え⽅が共有されました。
コロナ禍により世界的に価値観が⾒直されつつある流れを踏まえたアフターコロナの社会において何が⾏動を変えるキーワードになっていくのか、新しい概念や⾔葉が早速たくさんインプットされた時間となりました。
新しい概念やキーワードを学ぶこと以上に⼤事な点として、杉原さんと福冨さんから重ねて補⾜されていたのは、たくさんの情報の中から⼀つでもライフスタイルを⾒直すこと、⾃分事として⼀つずつ落とし込んで考え選択していくことが今後の社会を変えていく⼒になるということ。しかも、義務感から動くのではなく、難しいこともゲーム感覚で楽しみながら⾝の回りから変えていくこと、というメッセージに、皆さん新鮮な学びを得ている様⼦でした。
社会を変えていくには何も企業や⾏政だけではなく「⽣活者」である私たちが仲間をつくりながら何を志向し、⽇常⽣活の中でどう選択して⾏動を変えていくかが鍵だと実感し、個⼈がもつパワーの可能性に満ち溢れた初回。すでに変化が始まっています。次回は⾃分の内⾯を掘り下げることを通して⾃⾝の希望に気づくダイアログ、そして
「在り⽅が問われる時代の到来」をテーマにした第3回、と続いていく今後のKOIN塾から⽬が離せません。次回の開催レポートも、どうぞお楽しみに!