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【U35起業家養成プログラム】好きな場所で、理想の仕事ができるワタシへ ~『日本・京都/196ヶ国』で働く価値〜

WRITER : 西尾 創平

今回の登壇ゲストの岡村アルベルトさんは、望む場所での働きを実現させるために、国境を気にせず働くことができる世界の実現を目指す熱き経営者です。
そんな岡村アルベルトさんをお招きし、好きな場所で起業や就職ができるためのアクションを見つけるお話しをいただきました。

 

「防げたかもしれない」が生んだ起業

―はじめにアルベルトさんが起業をされた背景について教えてください

アルベルト:
one visaという会社で、「世界から国境をなくす」というミッションを掲げ、外国人の方の煩雑なビザ取得をスムーズに進めるための資料作成サービスを展開しています。
このサービスのルーツを辿ると、私は母の故郷ペルーで生まれ、6歳の時に父の故郷である日本に来ましたが、小学生の頃に仲良くしていたペルー人の友人が突然いなくなり、後にそれが強制送還だったと知る出来事がありました。
当時はその言葉の意味がよくわからなかったのですが、ビザの知識があれば防げたのではと、そう思ったことが起業の1つのきっかけになりました。

それから大学を卒業し、東京入国管理局の窓口で勤務することになりました。ビザの更新や変更などの外国人の方の対応をしていたのですが、申請資料をすぐに受理できることがほとんどなく、本当に大変な現場でした。
そうした体験の中で、「こうするともっと良くなる」と色々なアイデアが生まれ、それを実現するために「起業」という選択をしました。

ハードルが下がってきた起業

―想いを持って起業をされたことが伝わります。でも、起業すると決めるのは大変だったのではないですか?

アルベルト:
これは家庭環境が大きく影響していると思うのですが、母親が起業自体を特別なものと捉えていなかったんですね。おかげで自分自身も一つの仕事の選択肢としてはじめから認識できて。だから、起業を決めた日も親にそのことを電話で話すと、「オッケー」みたいな軽い感じだったんです。(笑)

 

―そんなにラフだったんですね!実際に起業されてみて、ギャップはありましたか?

アルベルト:
起業って崇高なものでもないし、今は大変なことでもないと思います。数十年前みたいに借金もリスクも背負って始めるものでもなくなってきていて、比較的小さくスタートできる。もし失敗したとしても、「起業経験」が評価され、企業から視野が広い人材として歓迎されることもあります。実は、リカバリーも効く働き方の1つが起業かもしれません。

 

―起業という選択肢は、むしろリスクではない、というのは大きな発見ですね!

 

働く場所によって変わる意味

―アルベルトさんは東京で起業をされましたが、場所によって、起業や就職に違いはありますか?

アルベルト:
私が起業をした当時(2015年)は、起業の情報が東京にしかなかったんですね。投資・出資をしてくれる人の有無や起業家支援といったこともそうですが、東京に行かないと起業できないような状態だったんです。ところが、今ではリモートで投資家と話ができたり、地方の起業家支援も充実してきている。そういう意味では、どこでも起業がしやすくなっていると思います。

 

―なるほど、それは起業をしたい方にとって嬉しい時代ですね

アルベルト:
そうですね。今回、京都でお話しすることが決まって考えていたんですが、ローカルで起業する意味というのは、その地域を絡めた事業であることに意味があると思います。その地域だからこそできる事業といいますか。それは就職先の会社を見る時にも、その地を活かしているか、と見ることができますね。

 

―地の利を活かすといいますもんね。場所によるビジネスの違いにも注目したくなりました

 

望む場所の前に必要な「望む働き」

―アルベルトさんが就活するなら、会社のどんなところに注目しますか?

アルベルト:
自分の大切なものを大切にできる会社か、ですね。
昔、中学生のときに、職場体験で消防署と税務署に行ったことがありました。消防署は楽しかったのですが、税務署は空気が重く感じて、私にとっては全然楽しくありませんでした。その時に自分には会話が少ない職場は向いていないと気づいたんです。会話が少ない仕事ではなく、会話の多い自由度の高い仕事が好きなんだと。

そういう意味でも、自分にあった職場かどうか、現場を見に行くことが大切だと思います。インターンシップなど、現場に触れる機会を増やし、活用するのは大事ですね。

 

―楽しそうに働くアルベルトさんのイメージが浮かんだのですが、楽しめる仕事をどうやって見つければ良いのでしょうか?

アルベルト:
私は、全ての人が仕事を好きでなくても良いと思っているんですね。楽しいと思えることに時間を注げることが大事なんです。
例えば、仕事が好きでなくても、美味しいご飯を食べることでも良い。ご飯を食べるための時間を取るために、残業が少なくて手当の良い会社で働くことは楽しいはずです。生きている時間が楽しくなる。そのための仕事に繋がればいいですよね!

 

「自分の好きな場所で働く」を実現するために

アルベルト:
自分が居心地の良い思うところで働くことも大切だと思います。
まだ対応できていないと感じることもありますが、コロナ渦でオンラインでのコミュニケーションが進み、場所を問わない働き方が生まれているのは事実です。だからこそ、自分がどこで働きたいかという気持ちが大切です。
自分がどこで働くと居心地がいいか、自分の「楽しい」に気づくことから始まります。

―働くのは自分自身ですもんね。自分の気持ちに耳を傾けたくなりました

アルベルト:
一昔前は起業するなら東京でしたが、今は決してそうではありません。叶えられる場所や会社を見つけることができると思います。
私は日本が大好きです。だから日本で働く価値があると思っています。みなさんはどこで働くと楽しいですか? どこで働きたいですか?

 

―最後に、これからのアルベルトさんの挑戦を教えてください

アルベルト:
会社のミッションの通り、世界から国境をなくすことを考えています。EUに国境はあるけど、国境を感じない。この感じが近いです。異なる国の人が、お互いに望む場所に行き来できるように挑戦し、進化させて行きたいと思います。

 

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株式会社one visa
代表取締役代表 岡村アルベルト氏

1991年ペルー生まれ。日本とペルーのハーフとして生まれ、6歳で来日。
幼少期に友人が強制送還された経験からビザに関する問題を解決すると志す。
大学卒業後、出入国在留管理庁の業務委託先である民間企業に入社。
東京出入国在留管理局に配属され現場責任者を務めたのち、2015年に起業。
2017
6月にビザ取得サービスである one visaをリリース。
現在は特定技能分野に特化したビザ取得・管理サービスを展開している。

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