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【U35起業家育成プログラム】 共感とクラファンからはじめる、誰でもチャレンジできる起業の仕方

WRITER : 仲田 匡志

U35起業家養成プログラム
共感とクラファンからはじめる、誰でもチャレンジできる起業の仕方

 

登壇ゲストのarch.の吹上さん・森分さんは、大学在学中に”古着×アート” をテーマにした今までにないお店をつくりたいと決意し2021年にクラウドファンディングを実施されました。取り組みの共感が集まり、その年に古着・アートカルチャーを発信する「arch.」を開店されました。そんなお2人から、共感を生み出す工夫や発信方法など、具体的な実践の知恵についてお話いただきました。

 

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森分 一生氏・吹上 崚央氏(arch.

アート、ファッション、音楽など、様々なカルチャーを学生目線で発信し、京都の若者から文化を盛り上げていきたいと志し、京都府立大学在学中に「arch.」を立ち上げ。立ち上げ時はクラウドファンディングからスタートし、共感を呼び、目標金額を超える約120万円を集め、「arch.」を開店。古着×アートをテーマにした古着屋ギャラリーとして、若者視点から文化を盛り上げる活動を展開中。

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モデレーター:仲田匡志(株式会社SOU 代表取締役 /(株)MIYACO

 

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  • arch.誕生のきっかけ

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―はじめにお2人が「arch.」を立ち上げるきっかけを教えてください

 

森分さん:2人とも古着やアートが好きだったという共通点があることと京都はまだまだ古着やアートを楽しめる場所が少ないと感じていたことが出発点ですね。もっとあったらいいのにということから、ないなら作ってみるへと変わっていきました。

 

吹上さん:京都で活動する若手のアーティストがその才能を開花できないまま諦めてしまうことがもったいないと感じ、素晴らしいアーティストをどんどん紹介したいという気持ちも原点ですね。なので、arch.は古着やアートに関心を持ってもらい、美術館やギャラリーのように、来店して頂くだけでアートを体感したり、何かを感じて頂けるようなお店を目指して立ち上げました。

 

―シンプルな理由ですが、実に真っ直ぐな願いから生まれたお店ですね

 そういえばお2人とはじめてお会いし場所がここKOINで、まさにこれから叶えるぞ!というタイミングでしたね

 

森分さん:arch.を立ち上げようと支援機関に相談をしているところに仲田さんが通りかかり、後で連絡してねと名刺を置いて帰ってくださったことがきっかけでしたね。それから後日お会いして、色々とアドバイスをいただき助かりました。

 

―確かあの時は、事業計画とか起業のきの字も知らぬまま支援機関の相談に行かれて、けんもほろろ、さてどうしようという素直なお顔だったのを覚えています。それでもお店を開くことができたのだからすごいですね!

 

吹上さん:いえいえ、これからどうしようというところだったので、声をかけていただけたことが嬉しかったですね。元々森分と色んなアイデアを持って壁打ちを続け、それからarch.のアイデアが生まれ、勢いで進めたところがあったので色んな壁にぶつかっていたところでしたね。

 

―ぜひその時の壁と乗り越え方を教えてください

 

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  • クラファンのきっかけ

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森分さん:実は、クラファンよりも先に出店するお店を不動産会社と契約をしていたんです。

 

―一般的にはクラファンでお金が集まってから、部屋探しや契約をするところ、ここにお店を構えると契約をしてからのスタートだったんですね!

 

森分さん:そうなんです。お店は借りれるけれど支払いもスタートする。だからなんとしても成功させる必要があって、それはもう必死でした。

 

―お2人から感じた熱量は、お店を立ち上げたいという情熱だけでなく背水の陣のような勢いもあったわけですね

 

吹上さん:それもあったかもしれないですね。もうひたすら人に会いまくってarch.の説明をして回りました。

 

森分さん:はじめは親しい友人にarch.とクラファンの話しをして共感してもらったんですが、クラファン自体はそんなに甘くなかったですね。あっという間に友人・知人への声かけは終わり、いよいよとなりました。その辺りから、知らないお店に突撃してビラを配ったり、SNSで初めての方にメッセージをしたりしましたね。リアルでもオンラインでも関係なく、arch.の事業内容や自分達の想いを伝えてフィードバックをもらうようにしました。

 

―文字通り汗をかきながら、共感が生まれるチャレンジを続けられたわけですね。とっても勇気が必要な行動にも見えますが、その分「自信」も「応援」も集まりそうですね

 

 

 

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  • 誰でもチャレンジができる

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吹上さん:色んな人と話すことで、自分達だけではわからないことに気づけ、結果としてarch.の内容も充実するし、お話しをいただいた方が仲間になってくださる共感が生まれてきました。

 

森分さん:自分自身が取り組みに「共感」し、「自信」を持つことが大事だともわかりました。これが見えると、話す相手の反応が上がってくることがわかり、楽しみ方もわかってくるんです。

 

―そうした丁寧なコミュニケーションの積み重ねから、クラファンの後半では、はじめましての方にも共感が広がっていましたね。目標金額を上回る120万円以上の支援が集まったのも頷けます

 

 

森分さん:本当にありがたかったです。arch.のアイデアが生まれた時もそうですし、開店後もコロナ禍で大変だった時も、自分の考えや想いを何度も何度も伝え磨いてきましたね。

 

吹上さん:大変な時ほど、改善策がないかとことん話していました。課題には必ず原因があるので。

 

―「伝える」という誰もができるアクションを愚直にされてきた賜物ですね。お2人には「何もしない」ことの方が『リスク』だったんだろうなと感じました

 

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  • むすびに

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―最後に、会場の参加者の方にメッセージをお願いします

 

吹上さん:どうか後悔しないように、チャレンジをしてみてください!失敗をしても、どうにかなります!

 

森分さん:まず、自分が得意なこと、好きなものを言葉にしてみてください。そして、それが強みになる環境に行くと景色が変わると思います!

 

―想いを行動に移すチャレンジャーのお2人、ありがとうございました!

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