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【U35起業家育成プログラム】日本・京都で働くために必要なのは「信頼!?」 元留学生から学ぶ就職・起業の秘訣

登壇ゲストのサプラ・シュレスタさんは、京都での留学中に起業され、卒業後もビジネスを続けられている現役起業家。出身のインドから景色も文化も違う京都で、どのようにしてお仕事を成り立たせているのか、元留学生から見た日本・京都での働く・起業についてお話をいただきました。

 

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サプラ・シュレスタ氏

京都大学工学部物理工学科/機械システム学コースを卒業。19歳まで出生地であるインドで生活し、「機械工学を学びたいと思っている」と伝えたところ、「それなら日本に留学したらいいよ」とアドバイスをもらい、日本に来日。京都大学在学中にIT企業を設立し、現在ではインドと日本を繋ぐ貿易会社や海外の中小企業向けにコンサルティングを手がけている。現在、京都府名誉友好大使に就任。京都を起点に精力的に活動している。

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モデレーター:仲田匡志(株式会社SOU 代表取締役 /(株)MIYACO

 

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  • 日本留学と起業のきっかけ

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―元々日本への留学を意識されていたのでしょうか?

 

サプラ氏:19歳まで生まれ故郷のインドで過ごしていました。ある時、学校の先生から進学のアドバイスを受けたことから日本留学の選択肢が生まれました。それから京都大学への進学を目指したことが留学のきっかけです。

 

―先生とのご縁が日本への留学のきっかけだったんですね。

 起業をされたきっかけも教えてください

 

サプラ氏:大学在学中にコロナ禍になり、アルバイトができなくなったことがきっかけです。私はスポーツもしていたので、人よりもたくさんエネルギーが必要なので食費もかかります。このままで困ってしまう、なんとかしないといけないと焦りが生まれはじめていました。そうしている間にアルバイトがダメならと「起業してみたら?」と周りからアドバイスをもらい、何かあっても後で軌道修正したらいいと考え、起業の道を選び今に至ります。

 

―ユーモラスに教えていただきましたが、生きていくための「起業」だったわけですね

 周りのアドバイスを素直に受け止め、ちゃんと実践されることにサプラさんの強さを感じます

 

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  • 起業家であり続けた理由

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―サプラさんは2023年に大学を卒業されていますが、その後、企業への就職ではなく、立ち上げた会社で経営を続けられています。色々な就職や母国に帰るなど色々な選択肢がある中で、今も自分の会社を続けられている理由を教えてください。

 

サプラ氏:実は、起業をしたはじめの1年間は売上げが立たず、就職しようかと考えていました。それからある京都の大企業や東京の不動産会社のインターンシップ参加したんですね。会社で働く体験をし、楽しく活動はできていたのですが、どうも自分には合わないと感じたんです。

それから徐々に自分の働く「軸」が見えはじめ、「一度立ち上げた会社だから、最後までやり遂げたい」と気持ちが固まったことが、経営者を続けている大きな理由ですね。

 

―自分に合った働き方だからこそ自信を持つことができ、また頑張ることができる軸になるわけですね

 

サプラ氏:そうですね、インターン先の京都の会社さんに、就職はせずに自分の会社を続けることを話したところ、応援の言葉をかけていただきました。

 

―それはサプラさんの誠実さ、日頃からの関係性もありそうですね。真面目にお仕事をされているから、その人の選択も応援したい気持ちが会社にも生まれていく

 

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  • 丁寧な繋がりを大切にするまち京都

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―京都で留学をされたので京都を拠点に起業されたと思うのですが、今も京都で活動をされているのには理由がありますか?

 

サプラ氏:学生時代にスイスの会社でもインターンシップをしていたことがあります。その会社はスイスで活動している企業の日本での事業展開を支援している会社です。外国の企業を日本と繋げる。その時の体験から、自分も京都・日本での事業展開のお手伝いができるのではないかと自信がつきました。

そうした「繋がり」がビジネスで大事だと理解するとともに、お客様を騙そうという会社に「京都」では出会わなかったことが、拠点にしている理由としても大きいと思います。

 

―騙すというのは穏やかではないですが、サプラさんから見て京都企業は誠実だったということですね

 

サプラ氏:そうなんです。まだ日本語能力が低くてもちゃんと向き合ってくださる会社さんが多いこともそうですし、本来こちらが用意する書類の作成や確認を一緒にしてくださる方もいらっしゃいました。とてもあたたかいですよね。

これまで何をして、何ができるのか、実績を見るのが「東京」だとすると、その人/会社のポテンシャルや期待を見てくれるのが「京都」だと思います。

もちろん、私が自然や文化の深みがある京都が大好きであるということが、京都で起業した前提にもなりますが。

 

―日頃から繋がりや人間関係を大事にされているサプラさんらしい理由ですね。

と同時に、この「繋がり」が仕事における重要な「信頼」になるのだとも思いました。

 

 

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  • 繋がりは丁寧な相互理解から

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―以前、サプラさんの初めてのお客様は、無料のプログラミング教室に来ていたお子さんの親御さんの会社だとお聞きしました。直接のビジネスシーンでの繋がりでなくとも、ビジネスにつながる好事例だと思います。

 

サプラ氏:どこの誰かもわからない私が、初めましての会社に飛び込んでも、相手はびっくりすると思います。だからこそ、お互いを知り理解を深めることが信頼につながり、そしてお仕事のやり取りにもなると思うんです。

先程の事例は、子どもが無料のプログラミング教室で学んでいて、見学に親御さんが来られ「いつも子どもがお世話になっています」からはじまりました。それから何を私がしているか興味を持っていただきお仕事に繋がったわけです。

 

―まさに「先義後利」ですね。

 

サプラ氏:そうですね。あと、私は出会った方を「この人は私にとって意味や価値があるか」という尺度でフィルタリングすることはしないようにしています。

大事にしているのは、お互いに話し合える関係であるかどうかです。今は友人のような関係でも未来ではビジネスパートナーかもしれないですし、お互いに助け合えることもあるかもしれません。

 

―サプラさんがたくさんの方との繋がりが広がっているわけがよくわかります。

ビジネスを手段に互いに助け合われていることそのことが、サプラさんの「商い」だと思いました。

 

 

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  • むすびに

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―最後に、会場の留学生の方にメッセージをお願いします

 

サプラ氏:みなさん、繋がりを大事にされていれば、誰かが助けてくれるので、しつこく頑張ってみてください!

起業をしたての私の日本語は流暢とは言えないものでしたが、そんな私を見て助けてくださる方がいらっしゃいました。困っている時には必ず助けてくださる方が現れます。

 

―サプラさんありがとうございました。留学生の皆さんも私もサプラさんに習い、粘り強く頑張り続けたいと思います!

 

 

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